別府×相模原クロッシング

交換展示について

別府×相模原クロッシングは、神奈川県相模原市と大分県別府市、それぞれの地に根ざして活動するアーティストたちが、作品や経験を交換しながら展示を行うプロジェクトです。関東と九州、離れた土地の作家たちが互いの拠点に作品を送り合い、地域の観客やアーティストと出会い、対話しながら、表現や制作環境、そして地域文化とアートの関係について改めて考えるきっかけをつくります。

会場は、相模原の共同スタジオ群と、別府の歴史ある居住・制作の場「清島アパート」。相模原では11月頃に開催され、別府の作家を関東に紹介する機会となります。別府では9月から11月にかけて、旅人も地元の人もふらっと立ち寄れるような、開かれた展示を行い、相模原の作家たちの新たな文脈や経歴の手助けとなることを目指しています。

さらに、会期中にはオンラインや現地でのトークイベントを実施し、参加作家や運営メンバー、観客が交わりながら学び合い、距離を超えてつながる関係性を育てていきます。

Super Open Studio NETWORKとは

神奈川県相模原市を中心に活動する アーティストのスタジオ群がゆるやかに連携したネットワークで、現在20軒以上の スタジオと約100名のアーティストが参加。年に1度の「SUPER OPEN STUDIO」期間中には、各スタジオが一般公開され、アーティストの活動を地域に開く取り組みを行っています。

■開催場所
神奈川県相模原市の「アトリエボイス」
神奈川県相模原市緑区相原5-12-47 2F

■開催日
11/8(土).9(日).10(月).15(土).16(日) 予定

■開催時間
13:00-18:00予定

■予約
不要

■入場料
不要

■駐車場
一台分有り
埋まっていた場合近くのパーキング

ベップ・アート・マンスとは

混浴温泉世界実行委員会が主催となり毎年別府市内で開催している、文化芸術に関するたくさんのイベントを集めた市民文化祭で今年で16回目を迎えます。

■開催場所
大分減別府市の「清島アパート
大分県別府市末広町2-27

■開催日
9/27(土)〜11/16(日) 

■開催時間
13:00-17:00

■予約
平日:事務局に2日前までに予約
土・日・祝:不要

[メールの場合]
宛先:info@beppuproject.com
 件名を「清島アパート見学希望」とし、
 メッセージ本文に下記を明記のうえお送りください。
   必要な情報:

  • 氏名
  • 電話番号
  • ご所属
  • 見学希望日
  • 見学希望時間
  • 見学人数

[電話の場合]
下記のBEPPU PROJECT 事務局までお電話ください。
電話番号:0977-22-3560

■入場料
平日:1グループ500円
土・日・祝:ひとり100円

■駐車場
なし


会場紹介

清島アパート

大分県別府市にある、戦後まもなく建てられた木造集合住 宅。現在はNPO法人BEPPU PROJECTが管理運営し、全国から集まるアーティス トが居住・制作する場として活用されています。展示やイベントも日常的に行わ れ、地域ともつながりながら創作が継続される貴重な環境です。

アトリエボイス

神奈川県相模原市緑区相原5-12-47 2F(道順を表示

現代美術を舞台として、絵画、版画、彫刻、映像などを制作する20代〜40代の作家達が集まって日々制作しています。倉庫を改造した空間は全て創設者達のDIYでできています。作家の普段の制作風景をそのままの形でみせています。アトリエメンバーの現在進行形の作品達をお見せできると思います。


作家紹介

ナカバヤシアリサ

清島アパート アトリエボイス

交換展示の企画者。相模原と別府・清島アパートの二拠点で活動する美術作家。東京都生まれ。森や川のような滲みに、人の傷や不条理を重ねて描く。作品には風景や植物が登場し、声なき痛みを静かに映し出しながら、他者の状況に想いを巡らせるきっかけとなる絵画を目指す。近年は“どこから来てどこへ行くのか”という問いに関心を寄せる。主な個展に「project N」(東京オペラシティ/2024)。


東京ディスティニーランド

清島アパート

吟遊詩人。東京出身。舞台俳優、旅芸人を経て別府に。最短1分~最長15時間の一人芝居を123個持つ。観客の「望み」と演者の「願望」が奇跡的に合致して即興の物語を生み出したり大失敗したりする。清島アパートのアトリエを改造し「今夜は夢を見ないで劇場」と命名。そこに観客を呼んで上演するのが主な活動。好きなガンダムは∀。


東 智恵 (ひがし ともえ)

清島アパート

大分を拠点に活動する画家。2019年、バース・スパ大学にてファインアート修士課程を修了。女性像や植物を主題に、記憶や時間、存在の揺らぎを探求する。滲みの技法や繊細な色彩を用い、変化の本質を描くことを試みる。描く行為を通じて自己を内省し、鑑賞者の思索を促す場を生み出す。


渡邊李佳 (わたなべ りか)

清島アパート

愛知県生まれ。帰属意識/非帰属意識についてのアイディアを映像、立体や参加型作品などに投影。私的な体験から着想を得て「移住者と土着者」「他者と自己」など、当たり前にある境界線の残虐さをナイーブな作風で制作、展示する。


堀江 和真 (ほりえ かずま)

アトリエボイス

絵画、立体、空間に興味をもって制作を続けてい人。重ねること」と「置くこと」という2つのアクションを軸にさまざまな形態のユニークな作品を手掛ける。相模原市で子ども絵画造形教室アトリエくま主宰も務める。


今井 しほか (いまい しほか)

S.O.S.2025実行委員 S.O.S.NETWORK副代表

アーティスト。1995年生まれ。個人的な物語(生活、個人の感情)と大きな物語(歴史、 ニュース、文化)を繋げることをテーマにインスタレーションやプロジェクトを行っている。近年のグループ展に「#W_INTER 2024 国際的非暴力展」(京都市立芸術大学、京都、2024)


橋本 陽 (はしもと よう)

アトリエボイス

言葉と作品、作品と言葉の関係について制作をしている。


都路 拓未 (つじ たくみ)

Penguin’s House Green

1999年福井県生まれ。多摩美術大学絵画学科油画専攻卒業、東京藝術大学映像研究科メディア映像専攻修了。ルールによって作られる身体に興味を持ち、遊びと訓練の関係から作品を制作している。架空の競技やゲームの仕組みを流用したパフォーマンス作品や、戯曲を用いた映像作品などを制作している。


下浦萌香 (しもうら もえか)

清島アパート

共通の目的や地域などによって結びついた人々が集まる場に関心を持ち、その場に刻まれた記憶と鑑賞者の個々の記憶が交差し共鳴する作品を展開している。また、2021年5月から制作の傍ら、大阪府藤井寺市にてアーティスト・ラン・スペース『デラハジリ』の運営を開始。土師ノ里エリアコミュニティに積極的にアーティストを紹介し、ネットワークづくりや、地域の人々と協働できる機会を提供している。


永井 幸太朗 (ながい こうたろう)

清島アパート

大分県大分市出身/大分県立芸術文化短期大学専攻科造形専攻メディアデザインコース卒業。女性の表情や仕草への関心を元に架空の人物をモチーフとしたデジタル画を制作している。また、イラスト、ジャグアタトゥー、似顔絵、キャラクターデザイン、法延画、3DCGモデリングなど幅広く活動している。


平 多那緒 (ひら たなお)

清島アパート

2002年よりオーストラリアに移住、2024年に帰国。日常に潜む無意識にかたちづくられていく「個」と、自律的に立ち上がる「個」の間に揺れ動く〈わたし〉の輪郭に関心を寄せる。変わらない、そして変わり続ける自己と環境のかけらを拾い集め、仮面や装飾、オブジェ、写真や映像などを通して「自己とは何か」を探る。


Tristan Tennery (とりすたん てねりー)

清島アパート

米国オクラホマ州出身のビジュアルアーティスト。アート・チューデンツ・リーグとライダー・スタジオで学び、現在はニューヨーク市ブルックリンを拠点に活動する。油彩やドライメディアを用いた具象作品を中心に制作しており、多く手がける人物画には表現主義への関心が反映されている。ジョン・シンガー・サージェントやエゴン・シーレ、アルベルト・ジャコメッティらの作品に影響を受けている。


内海 仁 (うつみ ひとし)

クンストハウス

香川県生まれ。現在相模原で制作。主に立体を扱う美術家。アートや文化の成り立ちに興味があり、その鱗片を作品化しようとしている。ここ数年は、野外展 グループ展を中心に作品を発表しているが、最近孫が生まれて動揺している。


足立 真輝 (あだち まさき)

HARENA

主に紙や木を繊細に組み合わせながら、直線的なモチーフの集積と反復によって抽象的なオブジェを制作します。それらは我々の身体に深く染み付いた記憶によって形成された、世界を捉えるための独自の座標に寄り添います。
建物の一部を抜き出したようなオブジェクトは、特定の場所や意味が削ぎ落とされた身体的記憶の欠片として、私たちがやむを得ず切断してきた過去の余韻をそこに立ち上げます。


畠中 瑠夏 (はたなか るか)

RED IRON STUDIO

東京都生まれ。かつて日本にいた漂流民などの生活様式に関心を持ち、自身もそれを実践することでドローンイングや小説などの作品につながり、そしてまた、生活へと還っていくという制作を行う。近年は生活と仕事のテーマの延長線上で茅葺き屋根に興味を持つ。


松本 菜々 (まつもと なな)

REV

事物の間にある因果的、あるいは非合理的な関係性を、絵画の問題とともに再構成する。


オンライン対談

協力:Super Open Studio NETWORK / NPO法人 BEPPU PROJECT

ベップ・アート・マンス 2025 登録プログラムです